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長く愛用して来たPCが不調を見せるようになって2年が経った。

スリープモードから復帰する際にエンターキーを何度か叩かないと反応しない、再起動に時間がかかる。photoshopは一部機能が言う事を聞いてくれない。ブルーレイディスクドライブが作動しない。つまりマシンが動かないのではない。機能のいくつかが今ひとつ不調で弱っていた。いらいら感も募っていた。

PCは、2011年の東芝製のディスプレー23インチの一体型。CPUはCORE-i7で、購入時のOSはウィンドウズ7。購入以来、実に快適に動き続けて来た。特に映像編集では、以前のマシンに比べて作業スピードが大幅に上がり威力を発揮した。途中、自分の扱いの不手際からハードディスクに故障を起こしたがメーカーは迅速に対応。ハードディスク交換やマザーボードの電池(CMOS)を交換してくれて、その後快調に動いていた。

不調を感じ始めたのは、OSをwin10に上げたあたりからである。

win10のOSは、「上書きインスール」したのだが、その方法に、どうも問題があるようだった。

 

photoshopについては、adobe社に問い合わせたところ、「クリーンインストールを前提としており上書きでは動作が保証できない。大体、現在使っているバージョンはサポートを終了しているので最新のものにして欲しい。」といわれてしまった。

 

もうひとつの大きな不調であるブルーレイディスクドライブについて東芝に問い合わせたら、私のマシンは「量販店モデル」というもので、東芝としては、win10用の更新ドライバは提供していないという。ではどうしたら良いかについては適切な情報がない。

​OSをクリーンインストールする事の意味や重要性は良くわかる。しかしそれはそれは大変に億劫な作業で忍耐と覚悟が必要だ。

既に入っている数多くのアプリを全てインストールしなおす必要がある。アプリによっては新たな購入も必要だ。各種設定をしなおすのが億劫だ。各種インターネットサービスのID/PWをどこに記録したか思い出せない。データ類の移行作業も一苦労。ディスクドライブのドライバも見つかるかどうかもわからないしそれで確実に再び稼働するかどうかも見通せない。

日暮れて道遠し」感がつのり、へなへなとなってしまった。これが老いというものだ。

コンピュータの専門家は半日あれば作業は終わるとWEBに書いたりしているが自分にとってはそれでは到底終わらないだろうと睨んでいる。もちろん、ショップに持ち込んで作業を委託する手もあるのだが、PC自体が結構と重いのと費用が難点だ。

8年もたっているのだから買い替え時かなとも考えた。win10のマシンをBTO(Build To Order 受注生産)するつもりで現金を握りしめてショップを訪れた。CPUは最新版に、ハードディスクはSSDに、メモリは最低16GBになどにしたい‥‥ 

店員は丁寧に対応してくれたが、私の話を聞いた後に、「一部不調はあるだろうけれど、動かなくなった時に買い替えを考えても良いのではないのですか」とアドバイスしてくれた。

確かにそうなのだ。

実際のところ、定年を迎えて家でのPC作業量は大幅に減少しはじめ、PCに求めるヘビーな要求や機能が少なくなった。

まあ、老いてきたら多少の不調はPCも人間も同じ。このマシンを使い続けよう。ただハードディスクの事を考えて、データのバックアップはこまめにするようにして。内臓ブルーレイディスクドライブはいったん諦めて、古いDVDドライブを外付けして使う事にした。

ひとつ意外な事がわかった。

マシンを数日間シャットダウンした後、再立ち上げをしたところ、BIOS画面が「CMOSバッテリーの電圧低下」という表示をしていることに気がついたのだ。え~っ嘘! 本当?

バッテリーは以前に交換してから、そんなに年月が経っていただろうか?第一に、バッテリー電圧低下の指標のひとつであるマシンの時計は一度として狂った事はない。

しかし念のために、前回の修理記録を探し出したら、修理は今からもう6年前であることがわかった。光陰矢の如し!!

とり急ぎ近くのホームセンターに走り、指定のボタン電池を購入。300円あまり。電池交換は簡単にできた。​そうしたら、なんと! 起動関係の不調は全くなくなったのである。

遅まきながらの勉強で、バッテリー電圧低下による不調現象のひとつとして、起動時ディスクを探せなくなる事があるとのこと。そしてAC電源に接続し続けていると、時計は異常を示さないらしいことがあるということを知った。

 

今後の課題は、win10のクリーンインストールだ。

それは、よほど気力が充実した時に実施することにしよう。

それにしても、パソコンというものは、その維持管理におびただしい時間がかかるものだ。

クリエイティブな作業時間よりも、はるかに多くの時間を吸い取られ続ける。

特に、退職してからは周囲にすぐ質問できる人がいなくなったのでトラブルに遭遇するとその解決に余計に時間がかかる。

私にとってPCは「文房具」である。物を調べたり、文章を書いたり、画像・動画を加工編集したりWEB制作や、メールをするものだ。

人生に残された限りある時間のなかでPCが引き起こす諸問題や故障には時間を投入したくないというのが本音である。

とにかく今は、この一病息災のマシンが少しでも長生きしてくれることを願っている。特にハードディスクが壊れない事を祈る。

と思いつつ、購入以来初めてPCに掃除機をかけてほこりを吸い取った。

 

 

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