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残された古い家をどのように活用するかは大きなテーマだった。

家は、敷地に母屋・離れ・そして倉からなっていて自分と妹が区分して相続した。

この家を大事にしていた母親は、亡くなる前から地域で利用してもらう道がないかという強い意向を持っていた。私どもは母の意を汲み、尾鷲市と相談した。尾鷲市は、その時にちょうど地域活性化の施策のひとつで移住定住促進住宅のプロジェクトを進めていた。​それで、まず尾鷲市と契約して活用して貰うことにした。

プロジェクトは大きくふたつからなっていた。

ひとつは離れを補修・改修して地域の共用の場とすることだ。そのために、市は、兵庫県の大手前大学の川窪広明教授に委託した。教授はまず住宅の構造を細かく調査した。そして、大学生をはるばる大阪・名古屋から集めてワークショップを実施し、床張りなどの作業実習を実施した。

また敷地内の中庭に、ピザ釜を設置して地元のイベントを開催した。

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​もうひとつは、母屋を移住定住促進住宅にすることだった。九鬼定住に関心を持つ人々に、一定期間貸し出すものである。これを実現するにあたり尾鷲市にひとつ要望したことがあった。

それは貸出住宅にインターネットを整備することである。若者はインターネットが利用できればどこでも仕事をする。アメリカでは小さな田舎町の森の中で仕事をする人も多い。つまり、若者世代が新しい仕事ができる環境である事をPRすることが重要と思われた。現在、貸し出した家には、高速のインターネット環境が整備され都市部と何の遜色がない。もちろん、トイレや風呂、そしてエアコンが改修整備されている。

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​このプロジェクトにあたり、尾鷲市の意欲には大きなものが感じられ、また丁寧なコミュニケーションが続けられて来た。さて、一方でプロジェクトも金次第予算次第である。地方活性化予算も、本年度で一応一区切り。今後の維持運営がどうなってゆくのかが大きな課題である。

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